【今野洋】なんで謝らないんだ・・・?

こんにちは、
犬柄のセーターを買った、今野洋です。

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【1】電車でイライラしたA君の話

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あなたも、電車に乗っている時に、
居眠りしてる隣の人に寄りかかられた。

そんな経験、1度くらいあるでしょう?

もちろん、僕にもある。

綺麗なお姉さんならまだしも、
おじさまに肩を貸す趣味はないけど。

今日は、電車で寄りかかられて、
イライラしてしまったA君の話。

A君は東京郊外のマンションに住む、
システム会社のエンジニア。

残業も多く、
子供が小さいこともあって、

自宅では「大好きな読書」に
なかなか時間を割くことができない。

この街にマンションを買ったのは、
奥さんに切望されたこともあるが、

都内に向かう始発駅なので、
毎日必ず座って通勤できるから。

この通勤時間の30分は、
A君にとって貴重な読書タイムだ。

電車はかなり混むが、
座れるので読書には支障がない。

だから、不満もない。

ただ、

貴重な読書タイムを邪魔するのが、
居眠りするサラリーマンだ。

横でコックリコックリされると、
読書に集中できない。

それを避けるために、

電車を待つ時点で、
「あいつの隣はNG!」な、

毎日居眠りしている
要注意人物はチェック済みだ。

小説はクライマックスに差し掛かっている。
早く続きが読みたくて仕方がない。

いよいよ、
お待ちかねの読書タイムだ。

快調にページをめくるA君、
所々、集中してじっくり読み込んでいる。

各駅停車の電車が発車して、
2駅が過ぎた頃だろうか?

隣のサラリーマンの様子がおかしい。
不規則に揺れだした。

居眠りが始まった。

「しまった!」

A君は心の中で思った。

不運なことに、
今日隣に座ったサラリーマンは、

ブラックリストに載っていない、
ニューフェイスだった。

隣のサラリーマンは、
気持ちよさそうに寝ている。

不規則なリズムでA君に
ぶつかり絶妙に読書の邪魔をする。

不規則なリズムを
刻まなくなると同時に、

今度は、しっかりとA君の肩に
頭を預けた。

A君のイライラは増していく。

A君は、咳払いをしてみたり、
肩を動かしたり、座り直したり、

最初は優しく、
サラリーマンを起こしていた。

しばらくたつとサラリーマンは、
再びA君の肩を借りに来る。

起こしては、寄りかかられ、
起こしては、寄りかかられ、

が、4回続いた時だった。

ついに、A君のイライラが
ピークに達してしまった。

一切読書ができないストレスも重なり、
怒りを込めた行動に出た。

寄りかかられている肩を
勢いよく上げて、

サラリーマンの頭を
無理やり押し戻したのだ。

それと同時に、

無言ではあるものの、
「ギロリッ」と睨みつけて
数秒の間、怒りを露わにした。

「すいません。。。」

の一言が返ってくるのを
待っていたのだが、

サラリーマンからは、
謝罪の言葉はなかった。

「なんで謝らないんだ・・・?」

A君は理解できず、混乱した。

この状況を理解するまでに、
しばらくの時間を要することになる。

続きは、次回。

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■編集後記

僕は、あまり着るものに
興味がありません。

気に入ったものだけを
ひたすらローテーション
するタイプです。

奥さんからすると、
信じられないそうです。(汗)

だから、

「たまには、洋服買って!」

と、

奥さんから「私に買って」と、
おねだりされるのではなく、

奥さんから「あなた自分のために買って」と、
強要されるんですよね。(苦笑)

で、買ったのが
犬柄のセーターなわけです。

結構気に入って買いましたー。

それでは!

今野洋